「しらす」はイワシ達の稚魚である
しらす干し
私達、マル伊商店は愛知県は知多郡、南知多町で水揚げされたしらすを生産・加工・販売を行っております。
しらすについての情報などをブログ等にて発信しております。
しらすはイワシ達の稚魚です。
『達』と表現したのはしらすの中には3種類のイワシの稚魚が混ざっているためです。
まずは主となるカタクチイワシ。しらすの9割強がこのカタクチイワシの稚魚です。稚魚の段階では見分けることが難しく、成魚付近になってようやく魚としての違いがでてきます。
皆様の元で親しまれているしらすは、ほとんどがこのカタクチイワシの稚魚となります。そしてマイワシ、ウルメイワシの稚魚も少しばかりその中に混ざってきます。
これはしらす漁が網目の細かい漁網で行われるので目当てのカタクチイワシの稚魚のみを狙うことは難しく、様々な魚達が混ざってしまうためです。
ですが、味、品質ともに3種にはさほど遜色はありません。しらすとなる3種類のイワシ達の稚魚はみな美味しく食べることができるのです。
カタクチイワシ
しらす干し、釜揚げしらす、かちり干し、生炊きしらす、マル伊商店が取り扱うしらす関係の製品の9割強がこのカタクチイワシの稚魚となります。
しらすとは別に写真のような成魚のカタクチイワシは養殖用の餌としても出荷されていきます。
カタクチイワシや生しらすは南知多町は師崎漁港・豊浜漁港で3月頃から12月頃まで他の魚類に比べて安定的に多く水揚げされてきますので、マル伊商店としても特に力を入れている分野でもあります。
マイワシ
イワシと呼ばれている魚は一般的にこのマイワシを指していることが多いです。
マル伊商店の地元、師崎漁港・豊浜漁港でも愛知県随一の量のマイワシが水揚げされています。
鮮魚として、加工原料として、養殖用の餌として仲買業者はこぞってこのマイワシを求めます。マル伊商店も仲買・加工業者として例外ではなく多方面からこのマイワシを取り扱っております。
イワシの丸干しはマル伊商店直売所でも人気の商品。脂の乗った旬のマイワシを使っているためとても味わい深く、きっと皆様を満足させる一品となっております。
ウルメイワシ
ウルメイワシについて愛知県では漁船による大型の漁法で獲ることはしていません。
ですから必然的に私達仲買業者もあまり見る機会がないイワシと言えます。
とは言え、生しらすの中には稚魚としては混ざって入ってきますし、カタクチイワシの成魚にも稀に混ざってくることがあります。